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satomの健康の友

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中性脂肪とコレステロール(4)

●リポタンパクの体内での動きは、食事からとった脂質の運搬と、肝臓でつくられた脂質の運搬という2つの経路に分けられます。
●食事からの脂質の運搬
☆食事から取った中性脂肪はやはり食べ物から吸収されたコレステロールといっしょにカイロミクロンとしてつくられます。
☆カイロミクロンは小腸からリンパ管をへて血液中に入り、筋肉や臓器など全身に運ばれて、その中に含む中性脂肪のほとんどを組織に渡します。その際、この中性脂肪は、組織の毛細血管でリポタンパクリパーゼという酵素につかまえられ、遊離脂肪酸に分解されて細胞でエネルギーとして使われます。遊離脂肪酸が多すぎて残った場合は、脂肪組織に運ばれて再び中性脂肪に合成され体脂肪として貯蔵されたり、肝臓にとり込まれたりします。
☆全身の組織に中性脂肪を渡したカイロミクロンは、残った中性脂肪やコレステロールとアポタンパクからなる、レムナントと呼ばれる粒子にかわります。その過程や、カイロミクロンレムナントが肝臓に行く途中で、表面のアポタンパクがはずれ、これを材料としてもHDLがつくられます。
●肝臓でつくられた脂質の運搬
☆肝臓で合成されたコレステロールと中性脂肪は、肝臓に取り込まれたカイロミクロンレムナントやHDLによって運ばれてきた脂質ともに、肝臓でアポタンパクと結びつきVLDLとなって血液中に出ます。
☆このVLDLは全身の組織へ運ばれ、エネルギーを必要とする組織に中性脂肪を渡します(カイロミクロンのときと同様に)。またこの分解の途中で、VLDLの表面にあるリン脂質膜の一部を材料として、HDLの一部がつくられます。
☆こうした分解をへて、VLDLはIDL(中間型リポタンパク)というタンパクに変わります。IDLはVLDLから中性脂肪が失われてできたため、含まれる脂質の約半分が中性脂肪で、残りはコレステロールです。
☆このIDLの一部は肝臓に取り込まれ、残りの大部分は、肝臓の通路を進むうちに肝性リパーゼの作用で中性脂肪を失っていくと同時に、HDLなどからコレステロールを受けるなどして、最終的にLDLになります。
☆このLDLに含まれている脂質はほとんどがコレステロールです。そして、LDLは、体内の各組織にコレステロールを運び、そのコレステロールは細胞膜の材料となります。細胞の表面には、LDLを受け入れる窓口であるLDL受容体があります。
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